どの取引で、何の科目を使えばいいのだろう!?
科目の考え方 ※ある会計事務所の一例です。
外注費
業務請負契約などを結び、企業が他の企業や個人事業主に仕事を任せた場合に生じる費用
<実例>
建設業を営むK社が、立坑の工事を他の企業Y社に委託し、小切手で支払った。
<K社仕訳>
借方: 外注費 貸方: 現金預金
※ Y社が工事現場まで来る交通費について、K社が負担する契約になっていた場合、
この交通費については、科目:旅費交通費とする考え方もあるが、K社が実際に支払った
お金ではないことから、外注費に含めて処理をする。
消耗品費
耐用年数が1年未満のものや、取得価額がひとつ10万円未満の物。
例:ファイル代、用紙代、ガソリン代等
※事務用品等の購入が頻繁な場合は、財務諸表の概観性を考慮して、
事務用品費という別の科目を作って処理したりもします。
雑費
販管費のいずれにも属さず、特定科目を設けるほどでもない費用。
実務では、銀行への支払手数料や、専門家への報酬等、物ではないサービスの提供については雑費にすることが多いです。
まとめ(一般的な企業)
ペン・・・消耗品費
ガソリン代・・・消耗品費 ※ただし、軽油の場合、軽油引取税がかかっているので要注意。
携帯代・・・通信費
ガス代・・・水道光熱費
保険料・・・保険料
銀行手数料・・・雑費
税理士報酬・・・雑費
会費・・・諸会費
本代・・・新聞図書費
給料・・・給料手当
役員の給料・・・役員報酬
切手代・・・通信費
お客様との飲食・・・交際接待費
従業員同士の飲食・・・会議費
従業員の作業服代・・・福利厚生費
電車代・・・旅費交通費
タクシー代・・・旅費交通費
広告印刷代・・・広告宣伝費
収入印紙・・・租税公課
社会保険の支払い・・・法定福利費
家賃の支払い・・・地代家賃
営業車の修理・・・修繕費
リース・・・リース料
おまけ
10万円以上のものを購入した時は、その種類によって処理方法が異なりますので、
わからなければ仮払金としておき、専門家や詳しい方に相談しましょう。
現在は、会計ソフトが普及し、簡単に財務諸表が作れるようになりましたが、
財務諸表だけでは、詳細な内訳がわかりませんので、各仕訳ごとの摘要欄には、その取引をした企業名・店舗名とその取引内容を書くようにしましょう。